Rain Song

あっという間に6月です。
2012年のすでに半分まで来てしまいました。

今季のコレクションの中にある
Rain Songは
日本のこの梅雨の時期に
ぴったりかもしれません。

Drip、Dropの部分を
ぴた、ぽた、に変えたり
じゃぶん、じゃぶんに変えてお風呂で歌ったり
すや、すや、こくり、と変えて
ベッドタイムに歌ったり、
トン、トン、ジュワー、ジュワーと
お料理をしながら楽しむこともできますね。

最後のフレーズも
どんなにめちゃくちゃでも
言いやすい日本語に代えて歌ってみてください。

(こんなのでもいいのです)

♪トン、トン、あぶらぁげ
ぐつ、ぐつ、とーうふ
わーかめ、入り の
みそしる、ごっくん ♪

最後から2小節目のラの♭が
とても印象的な音を響かせてますね。
なんとなく、神秘的で
どんより、かつ雨の日独特の
楽しい雰囲気が漂います。

ためしに、この音を普通のラの音で
歌ってみてください。
ちょっと、あか抜けた感じになってしまいます。
半音違うだけで、こんなにイメージが変わるのも
音楽の魅力ですね。




体験クラスにご参加された後で・・・


4月も中旬となり、日本でのMusic Together体験シーズンも
ピークを迎えているようです。
ちょうど1年前に「体験クラスにご参加される前に」と
題したものを書いたので
今日は「体験クラスをご参加された後に」と題して
少しお話しをさせていただきます。
まずは、体験クラスご参加どうもありがとうございました!
さて、体験クラスを終えてひと段落した今、
クラスでのお子さんの様子を思い出されていると思います。

「興味を示していた」とか「とても気に入ったようだ」とか
「まったく反応がなかった」「泣いているだけだった」
など、お子さんの反応を分析をして
入会の判断をされる方も多いかと思います。
もちろん、最初から明らかに体いっぱい楽しむ子どもの姿には
どんな親でも、「やらせてあげたい」と思うに違いないでしょう。
しかし、はじめての場、初めての仲間、はじめての体験だった
45分間の子どもの反応ですべてを決めるのには
無理がないとはいえません。
子どもにとって、体験クラスの場は
単に日常の生活の延長の一コマにしか過ぎません。
その時間だけ音楽的なものに集中することは不可能です。

感性豊かな子どもにとっては、体験クラスにあった新しい空間の中のすべてが
興味、発見、学びへの刺激であり、
聞く音楽、感じる音楽をふくめ、
部屋の照明の輝き、
外の景色の彩色、
床の複雑な模様などなど
すべてを吸収していたのです。
そんな奥行き深い子どもの世界の中で
音楽だけへの反応を
掻い摘んで思い出し、無理やり分析するよりは
体験クラスで行った楽しいアクティビティを思い出し
是非ご家庭で2つや3つ、真似してみてください。
Hello~~to ママ♪の部分をいろいろな名前に変えて歌ったり
空き箱やおなべを太鼓にして
リズムをたたいて、歌をうたったり
よく知っている歌を歌いながら、
お子さんを抱っこして動きまわったり
オムツを替えながら、歌のリズムにあわせて
体をやさしくポンポンとしてあげてみてください。
ご家庭でのそんな親子の音楽のふれあいに
お子さんはどのような反応を示すでしょうか?
またお母さま、お父さま自身、どのようにお感じになられますか?
Music Togetherでは、週1回のクラス時間は
プログラムのほんのはじまりにすぎないと考えています。
お子さんの学びの肝心な部分は
普段の家庭での親子のふれあいにあるのです。
クラスで行ったことをヒントに、
みなさんが、いかに音楽を介した愛情を注ぎ
親子のふれあいに音楽づくりをもたらすかで
人間誰もが持った音楽性を育てるための
環境作りが左右されます。

体験クラスで明らかに楽しみ、刺激を受けていたお子さんでも
その後、クラスへ通うだけで、家では親子で何もしなかったために
次第に音楽への興味もなくしてしまったいうケースもあります
逆に、ずっとクラスではとても静かだったお子さんが
家庭でのお母さまとお父さまとの音楽作りの
温かい支えと励ましのおかげで
素晴らしい開花をした、いうケースも多く見てきました。

Music Togetherでは、お子さんの音楽の学びについて、
その学びを支えるために親ができることなど
理解すべき大切なことをお伝えしながら、
豊かな楽しい音楽作りを体験します。

しかし、お子さんとの音楽作りの旅で
ハンドルを握るのは、お母さまとお父さまです。
Music Togetherの講師は、その旅が
より実りある、楽しく、豊かなものとなるように
みなさまのガイドとしての役目につきます。

Music Togetherの音楽作りの旅、春の出発まであとわずかです!
どうぞお乗り遅れのないように!

また今回はご一緒できない方々も、
今回のクラス体験をきっかけに
これから、ご家庭での音楽作りを楽しまれることを
心から願っています。


0歳からの音楽教室?

Music Togetherの対象年齢は、
0歳から7歳とその家族としています。

0歳から音楽教室?
まだ首もすわっていないし、
言葉もわからないのに・・・
そんな早くから音楽教室に行く必要があるの?
と思う方もいるのではないでしょうか?

実際、Music Togetherクラスには
生まれたばかりの生後数週間の赤ちゃんが参加していることも
珍しくありません。

その背景には、Music Togetherならではの
理念があるのです。

まず、Music Togetherは
単なる「幼児のための音楽教室」ではないこと。

Music Togetherの大切な目的の1つに、

「人間誰もが生まれ持った音楽性を育み
子どもの自然な学びの力を支える環境つくり」

という考えがあり、それを大人に学んでいただく
という大切な理由があります。

生まれたばかりで、言葉がわからないから、と
言葉を語りかけずに、無言で赤ちゃんに接する親はいません。
私たちは、生まれたばかりの赤ちゃんにも
やさしく、ゆっくりと言葉をかけてあげます。
赤ちゃんが音を発したのらば、
やさしく、言葉でこたえてあげます。

音楽性は人間誰もが与えられた
尊い人間性の1つです。

赤ちゃんが温かい肌のふれあいや
言葉のふれあいを求めるように
音楽のふれあいも自然と求めているのです。

子を育てる大人は、赤ちゃんに
やさしく、豊かに歌いかけ、リズムを与え、
赤ちゃんが音を発したら
やさしく、音楽でこたえてあげなければなりません。

豊かな生きた音楽づくりのある環境の中で
子どもは基本的な音楽性を養っていくのです。

子どもの音楽の学びを
週1回のクラスの場だけに期待するのは
無理があります。
数ヶ月の赤ちゃんに、
リズムをたたかせ、メロディーを覚えさせるのは
明らかに不可能です。

でも、生まれてきた赤ちゃんはみんな
人間としての素晴らしい音楽性を
支え、育む環境を必要としています。

Music Togetherではクラスでの体験をきっかけに
普段の生活でも、楽しい音楽づくりを生かし
子どもの音楽性を育み、
自然な音楽の学びを支える環境つくりのお手伝いを
目的としています。

ある日、クラスへ少し遅刻して
一人で飛び込んできたお母さま曰く、

「今日は子どもは熱だして寝ているので
母にあずけてきました。
こどもが来れないからって、クラスを見逃したくないし、
クラスでやったことを、家で子どもと楽しみます!」

Music Togetherならではの話ですね。





Brahms' Lullaby~歴史の中で

今季のコレクションBellsでは、
オリジナルはWiegnelied(子守唄)とドイツ語で名づけられた
Brahmsのララバイを歌います。

19世紀を生きた偉大なる作曲家の子守唄を
21世紀を生きる小さな子どもたちに歌いながら
時代の流れの中で永久不変な
偉大な音楽と、
親がこどもに抱くこの上ない愛を
感じずにはいられません。

200年以上の歴史の中で
どれだけの子どもが
微笑みながら美しい旋律を歌いかける
母親の腕の中で、幸せに、安らかに
眠りについたことでしょう。

そして、その子どもたちが
親になった時
どれだけの人が自分の子どもにも
同じメロディーを歌ってあげたことでしょう。

そして、その親たちが年を重ねたとき
どれだけの人が孫たちにも
同じ、歌を歌ってあげたことでしょう。

どの人もきっと同じ気持ちを持って
この美しい歌を歌ったことでしょう。

想像してみると
音楽は、私たちを
目の前にあるコミュニティーだけではなく
歴史を越えた人々とつなげます。

あなたがお子さんに歌う、そのメロディーは
お子さんから、またそのお子さんへと
何年、何十年、何百年という未来へ
生かされていくのでしょう。

Snowflakes~雪~

冬の寒さも増してきて、日本の各地での雪が降っているようですね。

BellsにあるSnowflakesのチャンツを楽しむのにぴったりです。

このチャンツは八分の五拍子というリズムで
1-2-3-4-5とではなく
1-2-1-2-3、とか1-2-3-1-2と感じながら
歌ってみると自然とリズムカルになります。
ちなみにこのチャツツでは、1-2-3-1-2と感じながら
歌います。

オリジナルの英語の詩をそのリズムにのせるには
リズムの切り方と、言葉の分け方に工夫が必要ですが
日本語の場合は、わりと簡単にできてしまいます。

たとえば、

しろい ゆき
しろい ゆき
どこも かも
しろい せかい
(せかいは3拍ではなく2拍分)

日本でよく知られた雪の歌の歌詞を真似て使ってみても・・・

ゆきや こん こん
あられ こん こん
ふるよ こん こん
つもれ ゆき 

(こんの部分は1拍に「こ」と「ん」が二つ分入るので若干早く歌います)

ぜひ、ご家庭で同じように考えて楽しんでくださいね。

歌のちから

2012年となりました。
今年も音楽つくりの楽しみが
より多くの親子の心に喜びを与え
幸せをもたらすことができるように
心からお祈り申し上げます。

さて、大晦日にはこちらでも
ケーブルテレビのおかげで
日本の大晦日には欠かせない
紅白歌合戦を見ることができました。

実のところ、日本の歌謡界はまったく無知で
あまり興味もない(すみません)なのですが
日本の年末の風物詩となっている番組を見ることは
海外に住んでいる日本人にとっては
とっても心和むものでもあるのです。
2011年に登場した歌には
東北を歌ったものが数多くありました。
そのメロディーに、その歌詞に
励まされ、安らぎを感じ
希望を持った人もたくさんいることでしょう。

歌のちからは、わたしたちの想像を超えます。

こちらが新年を迎える15分ほど前は
テレビを現地のものに変えて
マンハッタンのタイムスクエアからの中継を
観ていました。

5、4、3,2,1、
Happy New Year! とともに流れる蛍の光・・・

『蛍の光』はAuld Lang Syneというスコットランドの歌を
もとにして作られていますが
アメリカではこの歌は新年を祝う時に流れます。
日本人の私には、遠い昔の学生時代の卒業式が思い出され
不思議とその時の記憶が鮮明によみがえってきました。
体育館の冷たい空気、
パイプイスの硬い感触、
卒業へのうれしい気持ちと、仲間と別れるさびしい気持ち・・・

歌のメロディーが数十年間の時を越えて
タイムスリップさせてくれたような感じでした。

みなさんはこの新しい1年、またどんな歌を歌って
どんな音楽つくりを楽しんで
音楽の思い出を作っていかれるのでしょうか?

数十年後には、そのメロディーが
2012年のみなさんのもとにタイムスリップさせてくれるかもしれませんね。





「特製」のレッスン内容

Music Togetherの楽曲集はコレクションと呼ばれ12種類あります。 毎期1つのコレクションに収められている25曲あまりの歌を体験していきます。 Music Togetherの特徴の1つとして 1つの歌に対してさまざまな楽しみがある、という点です。 例えば、...