PEM~親の学びの時

Music Togetherのクラスの中には
講師たちがParent Education Moment(直訳:親の教育の瞬間)を略して
PEMと呼んでいるとても大切な時間があります。


「時間」というよりは、英語のMoment=瞬間という位にとても短いので、
クラスでの音楽づくりの流れを止めてしまうこともなしに
スムーズに始まってさらって終わるあっという間の短い時間です。


PEMではクラスのママやパパたちに向けて
子どもの音楽的発達、学び、音楽表現、音楽的要素、などの
多様な話題から選んばれたものを簡単にお話して
みなさんに呼びかけをします。


たとえば、楽器を使っている時などに講師は
「子どもの手をとって正しく楽器を持たせようとしてしまうのが
自然な親心なのですが、
あえてその気持ちを抑えて子どもの手をとらずに
お母さま、お父さまご自身が楽しんで
その姿をお子さんに見せてください。
そうすれば、お子さんは自然と学んでいきます。
ですので是非お子さんの手をとって何かをやらせるのではなく
お子さんなりの発見をさせてあげてくださいね」
と話すかもしれません。


1分も満たないとても短い時間ですが
このようなお話しをする時間(PEM)は
Music Togetherのフィロソフィーの核心にある
「親の関わりの重要性」が反映されていて
クラス内容でとても大切にされています。


Music Togetherがただの子どもの習いごとではなく
親自身が(時には親の方が)心から楽しめ
充実感を味わえると言われる理由の1つがPEMかもしれません。


Music Togetherでは、
参加されるすべての人にとって
音楽づくりを通したさまざまな発見、学びがある
実に奥の深いプログラムなのです。





さらに詳しく学びたい方は是非ご参加ください。
https://www.musictogether.com/japanese-home/japanese-facilitators/japanese-workshops





子ども向けの音楽?


子ども向けとなっている商品は
何にしても一目見て、子ども向けだということがわかります。
かわいらしい、楽しそう・・・
そんなイメージがするものがほとんどです。
 
かわいい動物やお花の絵があったり
パステルカラーや明るい色であったり・・・
実際それを着ている当人がそれを好むのかどうかは疑問ですが
まず、ドクロやガイコツの柄の子ども服
渋い色やデザインが主体の赤ちゃん服はなかなか目にしません。
 
幼児向けの音楽はどうでしょうか?
一般的に幼児向けの音楽というと
ほとんどが長調で四拍子か二拍子、
やっぱり、楽しい、かわいらしイメージの音楽という感じでしょうか?
 
でも子ども達は、本当に楽しい、かわいらしい感じの音楽だけを
求めているのでしょうか?
また、子ども達の音楽性発達に大切なのはどのような音楽なのでしょうか?
 
音楽を食べ物に例えるのならば
体の成長にさまざまな栄養素が必要なように
音楽性成長にももさまざまな種類の音楽が必要です。
 
音楽の全体像では長調や四拍子や二拍子の音楽はほんの1部にすぎません。
音調の世界には、実にさまざまなカラーがあり、
リズムの世界も踏み込んでみれば想像以上に奥深いことに気付きます。
そして異文化では普段聞きなれているものとは違い
新たな音楽体験へと惹きこまれていきます。
 
豊かな音楽のさまざまな「栄養素」を幼少時から体験することは、
より幅広い音楽性へと導くことはいうまでもありません。
 
これらの理由からもMusic Togetherにある9種類の音楽コレクションには
多様なジャンル、音調、モード、リズム、スタイルが含まれています。
子どもはもちろん、大人も心から楽しめる音楽です。
 
つまりMusic Togetherでは、赤ちゃんの時から
本物の音楽の世界を体験できるのです。

子どもに自由を与えること

幼児教育の中では、子どもに自由を・・・
という表現がよく使われます。


「子どもに自由に参加させましょう」
「好きなようにさせてあげましょう」
と、無理強いすることなく
子どもなりの意識で行動させることを意味します。


Music Togetherでも
子どもの自由な音楽表現や
自然な音楽への反応を温かく見守ります。


しかし、この「自由」「好きなように・・・」
という言葉は少し誤解を招くこともあります。


小さい赤ちゃんが部屋の中を
思い存分自由に動きまわれるようにするためには
サークルやゲートを建て
その中で危険がないように
安全な空間を作ってあげます。


Music Togetherの音楽空間の中では
安全はもちろんのことですが
大切なのは子どもの体験が音楽的なものになるように
常に子どもの行動をしっかりと観察しながら
音楽的なものへと導いてあげます。


つまり音楽的なサークルを作ってあげるのです。


たとえば、小さな楽器を車で遊ぶように押しながら
「ブーブーと」声を出している子どもがいる時には
歌の歌詞を「ブーブー」に替えて
みんなで楽器をリズミカルに押しながら歌います。


また子どもが何もしない時でも
ママやパパはお子さんの肩を
優しくリズムにあわせて軽くたたきながら
となりで歌います。


小さい子どもにとっては
「音楽のクラスだから、音楽だけに集中する」
という意識は持つことができません。
子どもの好きなようにさせるだけでは
音楽的なものから脱線してしまい
サークル外にでてしまう’危険’があります。


またもちろんのことですが物質的な危険性がある時には
すぐに止めさせる必要があります。


常にお子さんなりの表現や、音楽への反応を
あたたかく見守り
さらに豊かな音楽の世界へと導いてあげましょう。





赤ちゃんには早すぎる?

Music Togetherでは生後1ヶ月にもならない赤ちゃんが
クラスに参加していることはめずらしくありません。
その反面、まだ動くことも、お話しすることもできない赤ちゃんには
早すぎるのではないか、疑問を持たれる方もいらっしゃいます。

人間の赤ちゃんは歩くこと、話すことなどを習得するための、
能力を持って生まれてきます。
その能力を育むために生まれたその瞬間から(または胎児の時から)
自ら環境の中での経験や刺激を通して学びに導いていきます。

従って新生児の時期は身体ととも脳内でも極めて著しい成長が見られます。
この脳内の成長は特に赤ちゃんがいつも一緒にいる
お母さんやお父さんとのふれあいの中で
繰り返される体験が最もパワフルな刺激となり
学びへの神経経路を構築していきます。

つまり、この著しい成長期に日常の親子の生活の中で
音楽の刺激を与えることは
音楽への認識や学びに想像以上の影響をもたらすのです。

音楽は子どもが大きくなってから・・
と待っている間にも
子どもの脳細胞はどんどんと成長をしているのです。
子どもに話しかけるのは、子どもが話せるようになってから・・
などと考えません。

音楽に関しても同じです。
赤ちゃんに優しく話しかけるように、
優しく、豊かに“歌い”かけることは
とても大切ですなのです。

「特製」のレッスン内容

Music Togetherの楽曲集はコレクションと呼ばれ12種類あります。 毎期1つのコレクションに収められている25曲あまりの歌を体験していきます。 Music Togetherの特徴の1つとして 1つの歌に対してさまざまな楽しみがある、という点です。 例えば、...