晩秋の名月で思ったこと

こちらの晩秋の名月はというと・・・
残念なことに、さぞかし月夜が美しいだろう
という時間になって、
激しい雷雨に見舞われ
空の奥の、鮮やかであろう月を
想像するのみに終わってしまいました

天気や自然現象は私たちには
どうしようもできないものです

自然界に生きる、私たち人間にも
さまざまな心のお天気があります。
心の奥には明るい月が輝いていようとも
何かに邪魔をされて、
嵐のような状態に表れることも
しばしあります。

子どもの心もまったく同じです

普段、大の音楽好きで
言葉よりも歌を歌っていることの方が
多いと思われる、私の息子も
調子が悪くなると、その歌声が止んでしまいます

歌が聞こえないと
何か、あったのかな?と思うほど
それは心のバロメーターのようになっています

子どもにとって、音楽のクラスの場に来たからといって
いつもどおりに、歌を歌い
心の輝きを放つことばかりではないはずですね

しかし、心の中には、
想像できないほどの、美しく、豊かなメロディーが流れ、
さまざまなリズムが踊っていることは
間違いありません

たとえ、雨雲がかかっていようとも
それは変わりません

大人の私たちが、
常にきれいな月を見れることを期待せずに
ゆっくりと、あせらずに
優しく見守ることが大切ですね

秋、到来!

今日9月22日は、晩秋の名月。
日本ではどんなお月さまが見えたのでしょうか?

こちらはすっかり秋めいてきました。
Music Together International Headquater内で実施される
秋のクラスも昨日の朝はじまりました。

私たちスタッフが仕事をしている上の階に
クラスルームがあるのですが
クラスのドンドン、パンパン、バタバタと
楽しい音が振動とともに伝わってきます

残念ながら歌声や音楽は聞こえないのですが
もれてくる音を聴きながら、
あ、これはShake Those 'Simmmons Downだな!
とか、あ、きっとRocketshipをやっているんだな!
なんて考えてしまいます。

日本をはじめ、世界各地のクラスも
すでにはじまったところも多いことでしょう。

Flute Collectionの秋、到来です!
Enjoy!

いらっしゃいませ、ぞうさん

前回の投稿の中で、
こどもの描くイメージに驚かされる
ということを書きましたが
私の講師としての経験の中の
忘れられないエピソードの1つ、
「いらっしゃいませ、ぞうさん」の話

今季のCollection、Fluteにある
Vengan a Ver
日本では「クラリネットをこわしちゃった」
と知られているメロディーに
スペイン語の歌詞がのっています。

スペイン語版は、
オリジナルとは全く違い

さあ、私の農場へおいで
牛もいるし、羊もいるし、
モーモー、メーメー などという
とても楽しい歌のです。

(この歌、もともとはフランスの歌で
オリジナルはこわれたクラリネットの歌だそうです)

さて、ちょうど今季のFluteのクラスをやっていた時のこと。

クラスにいた3歳くらいの男の子が
「今度のCDのぞうさんの歌が好き~」
というので、
「え?ぞうさん?ぞうさんの歌ってあった?」
というと、
「うん、いらっしゃいませ、ぞうさんっていう歌!」
と嬉しそう。
「??????」
「♪いらっしゃいませ、ぞーーうさん♪」

実は、この歌のスペイン語の歌詞に、
彼の耳には「いらっしゃいませ、ぞうさん」
と聞こえる部分があったのです。
よーく何度も聴いてみると、
なんとなく、あ、そうかも?と聞こえる部分があり
そう思い込めば、本当にそう聞こえてしまうような・・・

彼にとっては、これは100%ぞうさんの歌で
この歌の絵を書いて、といえば
ぞうさんを描いてくれたことでしょう。

子どもが何を感じ、何を聴き、何を見て、
何を思っているのかは

私たち大人には
到底、未知の世界のことなのでしょう・・・

描かれる絵



先日近くの美術館で開催中のルノワール展に行ってきました。
19世紀の芸術作品は私のお気に入りでもあり
当時の町や、人々をあれこれと想像しながら
1点、1点、心から楽しみ満喫してきました

ルノワールの代表作にある
「ピアノに寄る少女たち」を眺めていれば
自然と、楽しく、軽快で、優しいピアノの音が
自分の想像の世界の中で流れます

どの絵にも
はっきりと楽譜にすることはできなくても
1つ1つ、描かれる音楽があり
創りあげてみては、絵を眺め、
絵の中のストーリーとともに
ゲームのように楽しめるのです

逆に音楽は、心の中に
絵を描きます。

19世紀の巨匠たちの作品にも
当時の音楽だけではなく
文芸作品などから、インスピレーションを受け
描かれたものが多数あります。

子どもも音楽からいろいろなことをイメージしていることは
言うまでもありません
音楽から感じた絵を描いてもらうと
子どもの感受性の豊かさに
驚かされることもあることでしょう

Music TogetherのFamily用のSong Bookには
Musical Memoriesと書かれた空欄のページがあります
ここを活用しても
スケッチブックを用意してもいいですし
思い出のアルバムのように
絵の音楽アルバムを残してみるのも
いいかもしれませんね

自然界の音楽

この地域では朝夕は冷え込むようになり
すでに夏の終わりを告げています。
夜になると、秋の虫の大合唱
気に留めなくても、その響きは盛大に
晩夏の夜をにぎやかにしています

ふと、音楽を聴くかのように
その虫たちの合唱のリズムを感じ
メロディーを追っていることに気付きます

虫の鳴き声は、その空間にある
立派な音楽であることは
間違いありません

「こおろぎさんの歌を聞いてみようか」
「まつむしさんの音楽が聞こえるね」
と、子どもの言ってみれば、
きっと、目を輝かせて耳を澄ましてみることでしょう

虫に限らず、私たちのまわりには
普段、ただの雑音と思っている音でも
自然の中に溶け込んで流れている音楽が
いっぱいあります

その音楽の楽しさに
是非、耳をかたむけてみましょう

カラスの声

昨日の夕暮れ、散歩をしていると
カラスの鳴き声が聞こえてきました
(ちなみにこの辺のカラスは日本のカラスよりも
若干小さいので、鳴き声もちょっぴりやわらかいかな)

淡いオレンジ色に染まりゆく、遠くの空をながめながら
自然と、「か~ら~す、なぜなくの、からすや山に~」と
あの日本のメロディーが心の中に流れていました

そして、ふとMusic TogetherのCrow Songや
Round Robinの歌のカラスも思い出し
それぞれの音楽が描き出す
違った絵を心の中で映してみました

多くの家族と一緒と過ごした
楽しかった音楽空間の思い出が
鮮明によみがえり、心がとても温かくなりました

Music Togetherで育っていく子どもたち、
将来、カラスの鳴き声を聞いたときに
どんなことを思い出すのでしょうか?



音楽と人間

下のリンクは、英文ですがとても興味深い記事です。
http://www.sciencenews.org/view/generic/id/61610/title/Whatever_music_is,_it%E2%80%99s_a_basic_part_of_being_human

音楽は人間の歴史がはじまる前に存在していたもので
宇宙の謎、生命の謎、それと同様に
神秘的で、説明のつかないものであるかもしれません

以前テレビで見た、忘れられない音楽の力の話を思い出します。
交通事故で脳障害を受けた患者に
音楽療法として、音楽を聴かせたところ
録音された音楽を聴かせた時と
生の歌声を聴かせた時では
活発になる脳の部分に違いがあり
生の歌声には、飛びぬけた呼びかけの力があることが
科学的に証明されていました

CDをかけて歌を聴くのもよいですが
歌を歌ってあげることがよりことは
言うまでもありませんね

子どもにとって、ママとパパの歌声は
「世界で一つだけの歌声」
なのです

「特製」のレッスン内容

Music Togetherの楽曲集はコレクションと呼ばれ12種類あります。 毎期1つのコレクションに収められている25曲あまりの歌を体験していきます。 Music Togetherの特徴の1つとして 1つの歌に対してさまざまな楽しみがある、という点です。 例えば、...