ウェストミンスターの鐘

早いことに師走となりました。
日本も寒い冬となってきたようですが
各地のMusic Togetherでは冬の新しいセメスターに向けて
体験クラスを行っています。

冬のセメスターはBellsと呼ばれる楽曲集(コレクションと呼びます)を使います。
ちなみにMusic Togetherでは世界どの国でも
同じコレクションを同時に使うので
世界中のMusic Togetherのファミリーが同じ歌を楽しんでいるんですよ。
(正確にいうと南半球では季節が違うので
コレクションがずれていますが)

さて、冬のコレクションにも素晴らしい音楽が盛りだくさんです!
今日はその中から1つ、The Bells of Westmisterの曲について・・・

日本では♪キンコンカンコーン♪と学校の鐘としておなじみのあのメロディーは
これはイギリスのウェストミンスター宮殿の音が基となっています。
Music Togetherではこの鐘のメロディーを基にした歌をアレンジしました。

♪ウェストミンスターの小さな鐘は、ディンドン、ディンドン ディンドン・・・
♪ウェストミンスターの大きな鐘は、ディンドン、ディンドン、ディンドン・・・
というだけのシンプルな歌詞のメロディーは
なんとたった4小節しかありません。

しかし、この短い4小節のパートは4種類あり
1つは高い音域でちいさなかわいい鐘のイメージ
2つ目はそれよりもちょっと低い、子どもの鐘
3つ目はメインのメロディー
4つ目は低い音域で大きな鐘のイメージ、パパにぴったりかな?

この4つのパートが重なりあうと
魔法のように豊かな鐘の響きが生まれるのです。
何度も何度も繰り返し歌いたくなってしまいます。

Music Togetherのクラスではみんなでこの歌を歌いながら
レゾネーターベル(音つみき)という楽器で楽しんだり、
親子でペアになって動きで楽しんでみたり
パートに分かれてみんなで歌ったり、
さらに輪唱にチャレンジもします。
うまくいかなくて、みんなで大笑いすることもありますよ!
でも、大人も子どもも一緒に作りあげる
生の声のハーモニーにパワーに子どもたちは
目を輝かして喜びます。

クラスでさまざまなの音楽の楽しみ方を体験されるMusic Together Familyは
日常の家族の生活の中のあらゆる場面で
さらに音楽作りの楽しさを感じられていることでしょう。

日本のMusic Together

今月上旬に東京で行われたMusic Together Workshopには
今年もたくさんの方々にご参加いただきました。

全く知らなかった人たちが同じ空間で
4日間にわたって
音楽を通して多くを学び、多くを語った輪の中には
圧倒されるほどのポジティブなエネルギーが
自然と湧き上がっていました。

日本で現在Music Togetherの活動をされている
講師の方々も多く参加され
コミュニティーの音楽つくりの素晴らしいリーディングを
見せてくださいました。
日本のMusic Togetherは驚くほどのハイレベルだと
アメリカから来日したスタッフも絶賛していました。

ある参加者の方から
現在の放射線汚染が原因で
子どもが安心して外遊びができない状況の中でも
親と子さえ元気でいれば
音楽はいつでもどこでも楽しめる唯一のもので
音楽が常に生活にあることが
親子の心の支えになっていると言うお話しを聞きました。

素晴らしい日本のMusic Togetherを
より多くの日本のご家族にご体験いただき
より多くの方々の心に静かな安らぎを与えることができればと
心から願っています。

音楽は万国共通語?

音楽は万国共通語とよく言われます。
それは、人は音楽を通して
言葉や文化、思想の違う国境を越えて、
こころを通わすことができると感じるからでしょう。

確かにそういう意味では
音楽は万国共通語であるかもしれませんね。

しかし、実際に各文化の音楽を比べてみると
リズムや音色、成り立つ音階にも大きな違いがあり
時にはよくわからないと感じる音楽もあるかもしれません。
つまり、音楽が万国共通語なんて
とんでもない!と思うこともあるわけです。
でも、その違いを楽しむことも
音楽の楽しみの1つです。

Music Togetherの秋季コレクションBongoにも
アメリカのフォークソングや
ドミニカ共和国、
アイルランド、アフリカから音楽
そしてアメリカインディアンの歌などがあります。
これを機会に是非ご家族で
それぞれの国の音楽に
更にふれる機会を作ってみてください。
もちろん、私たちの日本文化にある
美しい音楽も体験してみましょう。

各文化の言葉がそれぞれ違うように
音楽の違いも明確でその豊かなバライティーは
聞けば聞くほど楽しいものです。

おまけ:ちょっと面白いサイトを見つけました。
http://www.worldfolksong.com/index.html

夏こそ、音楽!

毎日暑いですね~。
こちらアメリカのプリンストンの日差しもまぶしく
今年は異常気象で、先週は42度まで気温が上昇!
そこまで暑いとさすがに、涼しい場所に逃げたくなりますが
夏の暑さはどこか、
活気だった天地と人間の生命力の象徴
のような気もしませんか?
そんな夏こそ、音楽を楽しみたいものですね。
野外のコンサートに出かけたり
盆踊りに参加したり・・・
シンプルに夏の虫たちの合唱に耳を澄ましてみましょう。
さまざまな、リズムとメロディーに驚かされることでしょう。

さて、ご存知の方もいらっしゃると思いますが
佐渡では、毎年アースセレブレーション(地球の祝祭)があります。
http://www.kodo.or.jp/ec/home/index_ja.html
和太鼓の鼓童とその仲間たち、そして参加者が繰り広げる
太鼓と自然、音楽、文化、人とのさまざまなコラボレーション
音楽と私たち人間、そして地球に
新しい想いも生まれる、深く、濃い空間であることでしょう。

今年は、このイベントで関連ワークショップとして
Music Togetherの体験クラスも行われます。
http://www.kodo.or.jp/ec/event/relation3_ja.html
機会がある方は、是非参加ください。

Music Togetherって?

このブログをお読みの方がたには、
Music Togetherにご参加されている方や
講師としてご活躍の方々、
また、まだ参加はされてはいないけれど
ご興味をお持ちの方もいらっしゃると思います。

Music Togetherってなんなの?』と
素朴な質問をよくいただきますが

実はそんな素朴の質問への
素朴な一言の回答が今だに見つかりません。

もちろん、長い説明つきの回答ならばできるのですが
  一言で伝えるのがとても困難なのです。

きっと、『音楽ってなに?』という質問へ
答えを見つける難しさに
近いものがあるかもしれません。

それは、きっと
『音楽』がどれだけ奥深いものであるかを物語っています。

Music Togetherでは、
音楽の知識や技術を指導し、
生徒に真似させ、覚えさせる場ではありません。

人間として誰もがもった、
自然な学びを支える環境を作ります。

そこには、大人の勝手な尺度も存在しません。

大人も子どもも一人ひとり、
表現も、感じ方も、学び方も
すべて違ってよいのです。

そこに素晴らしさがあるのです。

そんな音楽作りのある輪には、
喜びがあり、理解があり、学びがあり、
私たちに人間としての自信を与えてくれます。

Music Togetherについてさらに深く学びたい方は
  こちらのワークショップにどうぞお気軽にご参加ください。





遊びから学ぶ子ども達

今日は「遊びから学ぶ」という
Music Togetherの大切な理念の1つを
スプーンに例えてお話したいと思います。


小さい子どもがスプーンに慣れ、
使えるようになる過程を考えてみましょう
みなさんはどのようにスプーンの使い方を教えてあげますか? 

まず手をとりスプーンの持ち方を教えてあげますか? 
それとも、まずお子さんにスプーンを与えて、
思う存分にスプーンに親しんでもらいますか?
また、お母さま、お父さまが
スプーンの正しい持ち方のお手本を見せてあげますか?

きっと、みなさんは今すべてを されることだと思います。
子どもはスプーンという物体を知るために、
まず手にとり、なめてみたり、叩いたり、なげてみたり、落としてみたり、と
いろいろと遊びます。
「スプーン」を知るためには
まずスプー ン遊び 楽しみ、体験します。

「そうじゃないわよ」「こうやって持つのよ」
と遊びを止めて指示したり、
「おもちゃじゃないのよ」
「ごはんを口に入れなくちゃ」
などと遊びを否定せずに、
思う存分自由に遊ばせてあげます。
(もちろん、安全なものを与えた上で)

音楽を学ぶ過程も同じです。
子どもは音楽の知るために
音やリズムで遊び、
楽器で遊びます。

楽器を正しく持っていないから、とか
歌をきちんと歌ってない、リズムを正しくとれない、
そんなことは心配する必要がありません。 

まずは音楽を知るために
音楽と遊ぶお子さんを
温かく見守り、励まして
思う存分楽しませてあげましょう。

親子で楽しむこと

前回で触れているように
Music Togetherでは、大人たちの積極的な参加が
一番大切な鍵となっています。

歌は苦手~
ダンスなんて、人前でできないわ、
なんて思う方も、ご心配なく。
上手に音程をはずさずに、とか
振り付けを間違えずに、とか
Music Togetherにはそんなプレッシャーは皆無です。
子どものころに、遊びながらスキップしたり
鼻歌をうたったような、
そんな純粋な感覚で、音楽の喜びを感じ
心から楽しんでくだされば良いのです。

そうすれば、子どもは、
楽しさを心から感じ、自分もやりたい!
楽しみたい!と思い、音楽つくりが生活の一部、
自然なものとなるのです。

幼児期の学びには、親子で楽しむことが
とても大切です。
「音楽」にしろ、「スポーツ」にしろ
「英語」にしろ、自然な学びがある環境があることが大切です。

その自然な学びがある環境には
親子一緒に楽しむことが
不可欠です。
そして、親が「完璧」でなくても
「先生のレベル」でなくても
それは子どもの自然な学びには無関係なのです。

体験クラスにご参加される前に・・・

昨日4月5日。
日本では入学式の学校も多くあったことでしょう。
満開の桜とともに迎える新学期、
新しい希望に満ちる時期だと思います。

日本の各地のMusic Togehterでも
4月に体験クラスが行われています。

さて、ここではじめてMusic Togetherにご参加されるご家族に
クラスの参加へのちょっとしたヒントを載せたいと思います。

1。みんなが主役

Music Togetherは、お父さまやお母さまも主役。
後ろからお子さんの背中を押して、参加させるのではなく
大人の方々自ら、楽しんでいただく場です。
お子さんは音楽を心から楽しむお父さま、お母さまを見て
自然に、その楽しさを感じて、真似て学んでいきます。
むしろ、大人の私たちが忘れてかけていた
音楽作りの純粋な喜びを感じ、楽しむことが大切です。

2.みんな違って、みんないい!

Music Togetherでは、「1つの正しいやり方」がありません。
音楽作りや音楽表現には、「こうあるべき」がなく、
みんな違って、それがすべてよいのです。

子どもが感じるままに、表現できるものを
すべて受け入れ、認めてあげることが大切です。
講師のやり方と違っていても、
じっと座って見つめるだけでも、
輪からはずれていても、
子どもなりのスタイルで、学んでいます。
Music Togetherでは子どもの自然な学びを温かく見守る環境を作ります。

3.とにかく声にだして、とにかく体で表わして・・・

歌詞がわからなくても、知らない歌でも
ラララ♪とメロディーを歌うだけで十分です。
踊ることが恥ずかしくても
音楽に身をゆだねて、自然に動くままでよいのです
人間は、生物的に誰もが音楽を表現する生き物だと
言われています。
先入観を無くして、自然に音楽を受け止め、表してみましょう。

以上、簡単に3つ挙げてみました。

また、音楽1曲知るには、
最初から最後まで聴かないと
その曲を体験したことにならないように
Music Togetherのクラスは
はじまりと終わりまでの1つの流れすべてを
体験することが大切です。
5分の遅刻で、はじめの歌だけ見逃してしまっただけでも
音楽全体を体験できなかったように、
大きなものが欠けてしまいます。

時間には余裕も持ってお越しいただき
Music Togetherという、素敵な音楽すべてを
思う存分体験してください!

日本で活躍する情熱にあふれる講師たちが
みなさまのご参加を心からお待ちしています。





原点に戻って・・・音楽を

日本のMusic Togetherの教室の中でも
各地の被災などのさまざまな状況の中、
クラスの実施が難しく
キャンセルしたところも少なくありません。

いつも楽しみにしていたクラスがないことは
大人も子どももさびしいことでしょう。

しかし、このような時だからこそ、
原点に戻った、音楽作りを
常に心に・・・・と願わずにいられません。

音楽作りには
電気も、楽器も、何もいりません。

誰もが立派な「楽器」を備えています。
声と体は人間の「楽器」なのです。
人は声を出して歌い、体をゆらし
音楽を表すのです。

いつもの階段で
リズムにのって、歌いながら
かけ登ってみましょう

いつもの道で
鳥のさえずりを真似て
一緒に歌ってみましょう。

いつもの、台所で
おなべをならべて
太鼓ごっこをしてみましょう。

夜寝る前には
お子さんの好きな歌を
優しく、そっと歌ってあげましょう。

そして、是非、ご自分への応援歌も
忘れずに、口ずさんでください。

Music Together コミュニティーから日本のみなさまへ

11日の大地震と津波による日本の大惨事は
遠くにいる私たちにも想像を絶するものです。

被害地の皆様、そのご家族、ご親戚、ご友人をはじめ
心を痛める日本全国の皆様に
Music Togetherスタッフ一同
心からお見舞い申し上げます。

今週のクラスでは、
日本のMusic Togetherの講師たちの呼びかけをもとに
世界のMusic Togetherで、
May All Childrenという、Music Together の歌を
歌いながら、
日本のみなさまの心に、少しでも早く
安らぎが戻るように、願いを送っています。

世界中で、心をこめて歌う
私たちの願いを
聞いてください


(歌詞)
May, may all, may all children,
May all people everywhere,
Hear this prayer,
May, may all, may all children,
May all people everywhere,
Live in peace
Sweet peace,
Peaceful minds, peaceful hearts,
Peace on earth,
Sweet peace on earth.

(意訳)

どうか、どうか、
世界中の子どもたちに
この祈りが届くように、

どうか、どうか
世界中の人たちへ
平和を
ささやかな平和を

平和を願う
安らかな心

安らかな心を、この世界に
ささやかな安らぎを
この地球へ



Sing With Your Child の月

すでに3月に突入、
ここプリンストンも春の訪れが感じられるようになりました。
さて、Music Togetherではこの3月を
Sing With Your Childと名づけ
親子で一緒に歌う月としています。

そのお祝いの1つとして
世界中のMusic Together Familyが歌う姿を
動画にしてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=QLxoxDgn1UQ

Music Togetherは現在32カ国に広がっています。
世界中のMusic TogetherのFamilyたちが
音楽でつながっているのです。

今、この瞬間、同じ歌を親子で歌っている家族が
地球上のどこかにいるのかもしれません
なんて、心温まる、素敵なことでしょう!

新年の抱負

大変遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
今年もみなさんに
多くの豊かな音楽があり
新しい音楽物語がたくさん生まれる年であることを
心からお祈り申し上げます。

 
新年の抱負をすでに考えられた方もいらっしゃると思いますが、
「音楽作り」をカギに考えられるのはどうでしょう?
今までに挑戦したことのない楽器に挑戦したり、
ボイスレッスンを受けるなど、
楽器や声楽に限らず
ムーブメント、すなわちダンスなんかも
音楽作りの1つです。

「そんな時間はない」と思いがちな育児期間ではありますが
一日10分でも、自分のための音楽作りをしてみると
想像を超えた、満足感と新鮮感があるものです。

スキルを磨くのもよいことですが
ただ一心に音を出したり、
音楽を体をゆだね
動きを表わすことによって
普段忘れがちな
基本で、且つ尊い
人間誰の心の奥に秘められた
大切なものにふれるような気もします

どんな楽器でもよいのですが、
シンプルな民俗楽器もおすすめです。

そんなシンプルな音楽作りを楽しむお母さまやお父さんを見て
お子さんは自然によってきて、一緒に楽しむことでしょう。

「特製」のレッスン内容

Music Togetherの楽曲集はコレクションと呼ばれ12種類あります。 毎期1つのコレクションに収められている25曲あまりの歌を体験していきます。 Music Togetherの特徴の1つとして 1つの歌に対してさまざまな楽しみがある、という点です。 例えば、...