幼児教育の中では、子どもに自由を・・・
という表現がよく使われます。
「子どもに自由に参加させましょう」
「好きなようにさせてあげましょう」
と、無理強いすることなく
子どもなりの意識で行動させることを意味します。
Music Togetherでも
子どもの自由な音楽表現や
自然な音楽への反応を温かく見守ります。
しかし、この「自由」「好きなように・・・」
という言葉は少し誤解を招くこともあります。
小さい赤ちゃんが部屋の中を
思い存分自由に動きまわれるようにするためには
サークルやゲートを建て
その中で危険がないように
安全な空間を作ってあげます。
Music Togetherの音楽空間の中では
安全はもちろんのことですが
大切なのは子どもの体験が音楽的なものになるように
常に子どもの行動をしっかりと観察しながら
音楽的なものへと導いてあげます。
つまり音楽的なサークルを作ってあげるのです。
たとえば、小さな楽器を車で遊ぶように押しながら
「ブーブーと」声を出している子どもがいる時には
歌の歌詞を「ブーブー」に替えて
みんなで楽器をリズミカルに押しながら歌います。
また子どもが何もしない時でも
ママやパパはお子さんの肩を
優しくリズムにあわせて軽くたたきながら
となりで歌います。
小さい子どもにとっては
「音楽のクラスだから、音楽だけに集中する」
という意識は持つことができません。
子どもの好きなようにさせるだけでは
音楽的なものから脱線してしまい
サークル外にでてしまう’危険’があります。
またもちろんのことですが物質的な危険性がある時には
すぐに止めさせる必要があります。
常にお子さんなりの表現や、音楽への反応を
あたたかく見守り
さらに豊かな音楽の世界へと導いてあげましょう。
赤ちゃんには早すぎる?
Music Togetherでは生後1ヶ月にもならない赤ちゃんが
クラスに参加していることはめずらしくありません。
その反面、まだ動くことも、お話しすることもできない赤ちゃんには
早すぎるのではないか、疑問を持たれる方もいらっしゃいます。
人間の赤ちゃんは歩くこと、話すことなどを習得するための、
能力を持って生まれてきます。
その能力を育むために生まれたその瞬間から(または胎児の時から)
自ら環境の中での経験や刺激を通して学びに導いていきます。
従って新生児の時期は身体ととも脳内でも極めて著しい成長が見られます。
この脳内の成長は特に赤ちゃんがいつも一緒にいる
お母さんやお父さんとのふれあいの中で
繰り返される体験が最もパワフルな刺激となり
学びへの神経経路を構築していきます。
つまり、この著しい成長期に日常の親子の生活の中で
音楽の刺激を与えることは
音楽への認識や学びに想像以上の影響をもたらすのです。
音楽は子どもが大きくなってから・・
と待っている間にも
子どもの脳細胞はどんどんと成長をしているのです。
子どもに話しかけるのは、子どもが話せるようになってから・・
などと考えません。
音楽に関しても同じです。
赤ちゃんに優しく話しかけるように、
優しく、豊かに“歌い”かけることは
とても大切ですなのです。
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